「役に入り込むとその人になれる」 池波正太郎作「市松小僧の女」主演の中村時蔵 11月歌舞伎座公演
「お千代が市松小僧にほれるところをしっかりと見せたい」と話す中村時蔵=東京・銀座の歌舞伎座 東京・歌舞伎座の11月公演「吉例顔見世大歌舞伎」夜の部で、「鬼平犯科帳」で知られる故池波正太郎が歌舞伎のために書き下ろした「江戸女草紙 市松小僧の女」が初演以来42年ぶりに上演されている。 ファンには「幻」とも言える作品で主人公を演じるのは、ベテランの中村時蔵。粗野な男性のように振る舞う女性という新境地に挑