天上のアイスクリーム-…

天上のアイスクリーム-。茶わんに取った雪をこう表現した詩人がいた。「銀河鉄道の夜」「風の又三郎」などの童話でもおなじみの宮沢賢治。きょうが86回目の命日である ▼賢治が「永訣(えいけつ)の朝」と題した詩を執筆したのは1922年11月27日。文学の最大の理解者だった妹のトシをみとった朝だった。暦の上では晩秋だが、岩手県花巻市では凍える冬が始まっていた ▼24歳のトシは結核で死の床にあった。高熱でもう

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