遠くの見知らぬ誰かの生が、ふいに自分の生になる。33のあらすじ付き掌編に宿るドラマとは?

『百年と一日』(柴崎友香/筑摩書房)  舞台俳優4名による「さんぴん」という演劇ユニットがある。市井の人にインタビューして、そこで拾った「人生の断片」を、ひとり芝居や落語や講談やダンス、ラップなどで表現するユニットだ。劇団ロロの三浦直之が監修をつとめ、北海道や沖縄で集めたエピソードを東京などで上演などしている。本書を読み、そのさんぴんのコンセプトを連想した。  柴崎友香『百年と一日』(筑摩書房)は

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