エリザベスとメアリ、16世紀の英国で二人の女王が抱えた葛藤とは

シラー作『メアリ・スチュアート』。二人の女王の物語は女優二名によって演じられることが多いが、この公演では二人を取り巻く人物が多数登場し、両者の対立の背景を克明に浮き出させている。  十六世紀の英国では、宗教は国家体制と一体化していたから、英国国教会を率いるエリザベス(シルヴィア・グラブ)にとって、スコットランドのメアリ(長谷川京子)は脅威の源泉であった。メアリを指導者と仰ぐカトリック勢力は、フラン

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